2 大人の皆さんへ

①チャイルドラインとは

子どもの気持ちを聴くことで、子どもが自分で考え自立することを支援します。

チャイルドラインは、問題の解決を目的とせず、子どもの「気持ち」を聴くことを大切にします。子どもたちにとって、ホッとできる「こころの居場所」となるよう活動しています。

 

【フリーダイヤル(電話)】

  • 18歳までの子ども専用
  • 全国共通フリーダイヤル 0120-99-7777
  • 実施時間 毎日16時~21時
  • 子どもからの着信は年間20万件(全国)
  • 全国で約2000人のボランティアが交代で電話を受けています
  • 子どもの声を社会に発信します

 

【オンラインチャット】

社会状況の変化により、子どもたちが親しんでいるコミュニケーションのツールが電話からメールやSNS、LINEなどに変化しました。また、多くの子どもから、「話し声が聞こえてしまうから電話はかけにくい」など電話以外のツールでの相談を求める声が寄せられています。チャイルドラインでは、チャットシステムを2016年から導入し子どもたちからの声を聴いています。当会では試行を経て2022年度より定期的に実施しております。

 

 

②子どもへの「4つの約束」

  • ヒミツはまもるよ
    ・・・
    子どもが安心して話をできる場を提供するため、話の内容をそのまま第三者に伝えることはしません。
  • どんなことも一緒に考える
    ・・・
    特別な悩みだけでなく、どんな些細なことでも一緒に考えることを約束しています。
  • 名まえは言わなくていい
    ・・・
    お互い匿名で相談することで、子どもが安心して話をできると考えています。
  • 切りたいときは電話を切っていい
    ・・・
    話をするかどうかは子どもが主体的に選択できます。

 

 

③歴史と全国の状況

  • チャイルドラインは、1980年代にヨーロッパで始まった活動です。
  • 日本には2022年6月現在、39都道府県で68の実施団体があります。
  • 2021年度は、1日平均1,275件の発信があり、そのうち561件が着信できていますが電話やチャットを通して子どもたちの声を聴く「受け手」ボランティアなどが不足し、まだまだニーズに応えきれていないのが現状です。